こんばんは。
最近、職員の休みが連日のように続き残業の日々で体がボロボロです苦笑。
職員全員が健康で幸せであることは大事ですね。
まさに「well-being(ウェルビーイング)」経営は大事ですね。
会社の質がわかります笑。
では今日のテーマ「もったいない」について書いてみたいと思います。
今回も96歳の利用者の話をしたいと思います笑。
(この利用者が偉大すぎて…笑)
数日前の話です。
施設では当たり前のようにティッシュを使います。
食べこぼしを拾ったり拭いたり、手が汚れたら拭き取ったり、鼻をかんだり、使用用途は幅広いです。
時には認知症の利用者のポケットからたくさん出てくることもあります笑。
そんなティッシュですが、使い終わればその空箱は捨てていました。
潰して捨てているのですが、ゴミとしては少し大きくて硬いので邪魔な存在でした。
それを見ていた96歳の利用者がこんなことを言いました。
「捨てたらもったいない」
自分はティッシュボックスの空箱は当たり前のように捨てていましたので、さすがにもったいないという発想はありませんでした。
でも96歳の利用者は違いました。
「こんな立派な紙、捨てたらもったいないよ。
私はずっと考えていたんだ。
普段から何か作れないかって。
そうしたら寝てる時に考えついたんだ。
ティッシュの空箱で椅子を作ればいいって。
(椅子??)
ハサミ持ってきて。
よく切れるハサミね」
96歳の利用者はハサミを持ってそのまま居室に戻られました。
そして翌日。
96歳の利用者は自分を見つけると大きな声で呼び止めました。
「ちょっと!見て!私、椅子作ったの」
そこにはティッシュの空箱を半分から切り、さらにその半分くらいから内側に折り曲げて中を塞いだ状態の創作物がありました。
(説明が難しくそんな感じだと想像していただけたら嬉しいです)
「背もたれもあってしっかりしてるでしょ。
座るところもしっかりしてるから叩いたって壊れないよ。
もちろん、人は座れないけど人形は座れる。
物だって飾れる。
ティッシュの空箱も使えるんだ」
自分は96歳の利用者からいろんなことを教わります。
何か出来ないかと常に考え、そして実行する。
できたものは小さな椅子かもしれませんが、これだって立派なリサイクル品です。
自分はティッシュボックスの中身が無くなったら空箱は捨てるのが、当たり前になっていました。
食品のトレーや牛乳パック、ペットボトルは近くのスーパーにリサイクルするようにしてますが、まさかティッシュボックスの空箱までは考えませんでした。
96歳の利用者が作った小さな椅子を見た時に、ある場面を思い出しました。
それは自分が小学生くらいの時に、おばあちゃんがタバコの入っていた空の紙で傘を作っていて、それは綺麗な小さな傘でした。
タバコの柄でできた傘は、色合いといい、デザインといい、子供ながらにおばあちゃんの作った小さな傘がお気に入りでした。
自分のおばあちゃんは目的が違うかもしれませんが、おじいちゃんがヘビースモーカーだったので、タバコの空箱を捨てるのを見た時に「まだ使える、もったいない」という考え方もあったのかもしれません。
もちろん、流行りでタバコの傘を作っていたのかもしれませんが笑。
でも再利用していることには変わりありません。
2023年。
これだけものが溢れている時代。
食品ロスなんて言葉もあります。
ちょっとしたことかもしれませんが、「もったいない」についてもっと日頃から考えてみたいと思いました。
そして96歳の利用者のように何かできないかと常に考えることは大事だと気付かされました。
もっとできることがある。
常に考え想像する。
そして実行する。
96歳の利用者から教わることがたくさんあります。
思いつきかもしれませんが、それを形にできる。
ちなみに96歳の利用者は、今ではティッシュボックスの材質までこだわって作っています笑。
(メーカーによって強度が違うそうです笑)
made in 96歳の利用者。
すごいです笑。
今日もご覧いただきありがとうございました。
また会いましょう。
継続は力なりと自分に言い聞かせる笑。