こんばんは。
今日は暑かったですね。
自分は家に居ましたが、たまに窓を開けて空気入れ替えするとモヤッとした熱気が外から入ってくるのを肌で感じました。
暑くても外出したい…。
…今は我慢です。
窓から見える青空の中を、気持ち良さそうに雲が泳いでいます。
…ああ、外行きたいなぁ。
庭の草木がゆらゆらと風に吹かれて踊っています。
…気持ち良さそうだなぁ。
太陽がギラギラと燃えています。
…んー暑そうだから、今日は家に居ようかな笑。
さて今日のテーマは、10年勤続表彰をきっかけに介護について振り返ってみたいと思います。
目次
<介護はキツイ、汚い、給料安いの3K>
昨日、自分の勤めている介護施設からメールが届きました。
「10年勤続表彰のご案内」
この案内文を見て、自分も早いもので10年介護の仕事してきたんだと、改めて実感しました。
介護経験のない状態からの介護は、きつかったです。
でも、入居者や利用者や良き職員に恵まれ、10年間やって来れました。
本当に、自分ひとりの力ではここまで来れませんでした。
感謝です。
介護が上手にできなかったり、知識が無くて、いろんな人に迷惑を掛けてきました。
人の命に関わる仕事という意識が常にありました。
命を守る。
こんな素晴らしい仕事はなかなか無いと、自分は思います。
今思えば続けてきて良かった仕事だと思います。
しかしその反面、責任やプレッシャーも大きい仕事です。
相手は人間であり、命です。
高齢者だからと言って、雑に扱うことなんて出来ません。
反面、辛いことも多いです。
自分は介護始めた頃、排せつケアがどうしても苦手でした。
なんで他人の便を処理しなければならないのか。
臭い、汚い…。
しかも汚染していることがあります。
便や尿がオムツから漏れることを「汚染」と言います。
(今考えると、汚染というこの言葉も、入居者や利用者、介護士に対してもよろしくない言葉ですね)
汚染すると、入居者の体を奇麗に清拭しなければなりません。
そして新しい服に着替えます。
きっと、初心者だった頃は早く終わらせようと怖い顔して介護していたかもしれませんね。
(ごめんなさい)
そんな意識の中、初心者の自分は介護してました。
これでは、良い介護ができる訳がありません。
<意欲>
そして、自分は思ってました。
介護はなんてきつい仕事なんだろうって。
仕事なんて他にもたくさんあるし。
介護辞めて、また違う仕事やろうかな…。
自分は介護を始めたばかりの頃、これくらい介護に対してマイナスなイメージでした。
こんな悩みを抱えながら、3か月は介護していたと思います。
(今考えると、恥ずかしい限りです)
しかし、先日のブログでも書きましたが、知らず知らずのうちに、介護が楽しくなっていったのです。
始めは、日勤のみ働いていましたが、早番、遅番、そして夜勤といろんなシフトに入るようになりました。
ちなみに、初めての配属先は「特養」です。
(その後、ショートステイ、そして現職であるデイサービスに異動してきました)
フルタイムの正規職員でしたので、夜勤もありました。
(夜勤に体が慣れるまでも大変でした)
朝、昼、晩と24時間、休みの日以外は入居者と一緒に居ます。
すると、施設がだんだん家のような存在になってきます。
入居者はずっとこの施設で生活しているんだという感覚になります。
そして、毎日のように施設に仕事をするために通います。
だんだん入居者一人ひとりが生活している場所だという意識が出てきます。
まさに家なんです。
自分は入居者の家に通っていたのです。
そして自分はありがたいことに、ある入居者からいろいろ教えてもらう機会があり、施設のことや入居者のこと、職員のことまでわかるようになってきました。
すると、だんだん意欲が出てきました。
「このままじゃダメだ」
「自分と同じ苦しい思いを他の介護士にさせたくない」
「介護を変えたい」
「もっと介護は良くなるはずだ」
「入居者からたくさんのことを学んだので、恩返しがしたい」
「もっと長生きしてもらいたい」
「もっと楽しんでもらいたい」
「介護にできることは何だろう」
「介護サービスは変わらなければならない」
自分はこんなことを思うようになりました。
そして、自分は勉強しました。
どうしたら、入居者も職員も楽しめるのか。
どうしたら、入居者も職員も楽に介助できるのか。
どうしたら、入居者の気持ちが理解できるのか。
しばらく考えました…。
しばらく悩みました…。
そこで、気付いたのが「信頼関係」と「コミュニケーション」です。
信頼関係が構築されていれば、入居者は納得してくれる。
職員も入居者を理解できる。
納得して介護ができる。
職員は入居者を理解していれば、たとえ便汚染していても、たとえ認知症で意味不明な行動をしても、たとえ叫んでいても、相手(入居者)が悪いとは思わなくなります。
どうすれば入居者は便汚染しなくなるだろう。
どうすれば入居者は意味不明な行動をしなくなるだろう。
どうすれば叫ばなくなるだろう。
このように、改善するように対策を考えるようになります。
そして、利用者の状態が改善していくということは、職員も介護がやり易くなっていきます。
仕事が楽になるということではなく、気持ち良く介護ができるようになるのです。
これを繰り返していると、やりがいを感じてきます。
ちなみに介護は一人ではできません。
ユニットに一人で入ったり、排せつケアは一人でやることが多いですが、すべて繋がっています。
介護はチームでやるからこそ、そこに楽しさもあるのです。
利用者のことをチームで考える。
チームで対策し、実行してみる。
なので、介護は絶対に一人ではやらないでください。
必ず、職員やケアマネなど、誰でも良いので気付いたことがあったら、まず相談してください。
一人で考えて良い方法がたとえ見つかったとしても、それはまぐれです。
介護に正解はありません。
もし正解があるとすれば、入居者や利用者、介護される側の人間にしか、正解はわかりません。
しかも、その時々でも正解は変わります。
昨日は良かったことも、明日には良くないかもしれません。
体調だって変わるかもしれません。
痛みが無かったけど、痛みが出てくるかもしれません。
正当な介護だったとしても、本人にとっては違う方が楽かもしれません。
介護はチームであらゆる意見を出し合って、いろんな視点で介護していきます。
一人では介護できないです。
ちょっとしたアイデアが、良い介護に繋がるかもしれません。
小さなことでも、たくさん話をしてください。
学識者が必ず正解とは限りません。
これが介護です。
だから自分はいつも思っています。
「介護士に上下は無いって」
役職はありますが、役職者が偉い訳ではありません。
素晴らしい介護士かどうかは、入居者や利用者、介護される側が判断するのです。
だから介護現場で偉そうにしている介護士は自分は許せません。
…ま、それはさておき笑。
介護は一人ではできないのです。
だから一人で悩まないでください。
チームでみんなで考えましょう。
チームで納得できるように勉強しましょう。
入居者や利用者、介護される人のために。
そしてたくさん会話しましょう。
入居者とも職員とも、みんなで話し合いましょう。
ちなみに会話のできない入居者だって施設には居ます。
でも介護していると、唸ったり、顔色が悪かったり、痣が出来ていたり、苦しそうだったり、熱が出て来たり、いろんなことを教えてくれます。
そして介護士はいろんなことを、入浴介助したり、排せつケアしたり、食事介助したりして、体の変化を読み取ります。
一つ一つのケアが、コミュニケーションに繋がるんです。
<介護で一番大事なこと>
ここで自分が介護で一番大事にしていることを発表したいと思います笑。
それは「傾聴」「受容」「共感」です。
(過去のブログで何回も出てきましたね笑)
これは信頼関係を構築する上で、とても大事なことです。
逆にこの3つができれば、きっと良い介護士に慣れます!
もし介護初心者であれば、まずはこの3つ、覚えてください。
損はさせません笑。
ひとつずつ、解説していきます。
<傾聴>
まずは話を聞いてください。
相手の訴えていることを、まずは聴きます。
耳を傾けて聴く。
これが傾聴ですね。
介護初心者の方は、まず傾聴から始めましょう。
きっと傾聴ならできるはずです。
じっと我慢ですよ笑。
<受容>
傾聴が出来たら、受容です。
これは受け入れるということです。
話を傾聴し、その内容を理解しようと受け入れる。
この時点では、まだ「うんうん」と頷く程度でも大丈夫です。
相手に耳を傾け、「うんうん」と頷く。
内容が合っていようが、間違っていようが受け入れます。
傾聴→受容の順で行ってください。
きっと、受容までは初心者でもできるはずです。
まずはここまでやってみましょう!
<共感>
そして共感です。
これは難しいですよ。
傾聴して、受容して、共感します。
(この順番、忘れないでくださいね)
共感は相手を理解しなければなりません。
話している内容を相手の気持ちになって理解するのです。
これは介護初心者には難しいです。
相手が健常者であろうと、認知症であろうと、怪我をしている人であろうと、同じです。
共感するには、相手のことを理解し、受け入れ、相手の気持ちになって、なぜそんなことを言っているのか、理解しなければ共感はできません。
なぜ、共感が難しいのか。
それは、相手を理解しなければ共感できないからです。
相手の訴えていることは、楽しいことばかりではありません。
痛みや悲しみ、辛さや憎しみなど、訳の分からないことを訴えてくることもあります。
それを理解して共感できるには、訴えている人と同じ経験をしていなければ、相手は納得できません。
当たり前ですよね。
だって、答えは相手にしかわからないのですから。
でも、相手を普段から理解していれば、共感できるようになってきます。
その為には、常に相手のことを見ていなければ、理解できません。
いや、常に見ていたとしても、理解できないこともあると思います。
その時に、相手の気持ちや立場になって、答えが出せるか。
相手を納得させる答えが出せるか。
ここまでできたとき、共感できたと言えると思います。
特に認知症を患っている場合には、本人だって理解できてなくて話している可能性もあります。
そこまで共感できるか。
そして、共感できれば、介護が比較的やり易くなります。
でも共感を深入りしすぎると、相手の苦しさが自分の苦しさになるので、共感の深入りには注意してください。
自分を壊してしまうからです。
ある程度、自分をしっかりと持って共感に取り組んでください。
共感は難しいですね。
ここまで来るには、たくさんの経験と自分を磨く鍛錬が必要だと思います。
(プロ意識が無いと共感は難しいかもしれませんね)
時には、介護の経験だけじゃなく、人生の経験も必要になります。
なので、介護士は介護だけしていてもダメなんです。
楽しんでください。
人生を。
そして、たくさん経験していろんな人と共感してください。
それが、後に信頼関係の構築に繋がります。
共感できるようになると、相手も自分のことを理解してくれます。
信頼関係の構築は難しいです。
でも、介護する側にその気持ちが無ければ、相手だって心を開いてくれません。
お互いに理解しあえて、信頼関係が構築出来て、良い介護ができるようになります。
<これが大事>
これに気が付くまで、自分は7年くらい掛かりました笑。
介護を始めて10年経ちましたが、ここまでやっと話ができるようになりました。
今なら自信を持って言えます!
「傾聴」「受容」「共感」が大切なこと。
そして「信頼関係」「コミュニケーション」ができて、良い介護になること。
ぜひ、介護に悩まれている方が居ましたら、試してみてください。
もちろん、介護に正解は無いのでこれは自己流です笑。
でも、自分はこれで介護していますので、噓ではありません。
よろしければ、お試しください。
<今後の目標>
そして、来年はケアマネ目指します!
この介護経験を活かして、入居者や利用者だけではなく、家族や職員とたくさん会話して、ケアマネとして介護業界を変えていけたらと思っています。
そしていずれは、自分の考えや経験を生かした介護サービスが出来たら嬉しいです。
介護は変わらなければならない。
「変えなければいけないこと」と、「変わってはいけないこと」をしっかりと判断し、変えていきたいです。
人の温もりや優しさ、思いやりの気持ちは変わらずに、ずっと伝えていきたいですね。
介護歴10年の節目として、今の気持ちを書いてみました。
誰かの役に立てれば嬉しいですね。
もっと細かいこと、書きたいことありますが、またそのうちということで笑。
皆様に伝えたいことは、介護のことなんて何もわかっていなかったのに、今では10年も介護出来ています。
介護ってやりがいのある仕事だと思います。
健康であれば何歳になってもできる仕事です。
介護は人生経験が豊富な方のほうが、相手の気持ちに寄り添いやすくなると思います。
共感もやり易いかもしれません。
もし介護に興味のある方が一人でも増えていただけたら嬉しいです。
そしていつか一緒に介護出来たら最高ですね!
介護って大変ですが、入居者や利用者が助けてくれます。
気持ちの持ちようとは良く言いますが、何でもそうかもしれませんね。
これからの介護業界が良くなっていくことを願って、終わりたいと思います。
長文、失礼しました。
10年間、よく頑張った!
まずは自分を褒めたいと思います。
そしてこれからも、まだまだ自分は成長しますよ!!
今後とも、宜しくお願い致します。
今日もご覧いただきありがとうございました。
また会いましょう。
継続は力なりと自分に言い聞かせる笑。