おはようございます。
職員が休みから復帰したかと思えば、違う職員が休む。
まさに負のループです笑。
もっと人員配置に余裕を持たせてくれると良いのですが…涙。
休む職員を責める訳にもいきませんので、今は耐えるしかありません涙。
自分に負けたくないので、頑張ります!
絶対に負けられない戦いがそこにはある笑。
今日のテーマは「花に水をかけないで!」について書いてみたいと思います。
それは先日の夜勤明けで残業をした日のことです。
この日はショートステイで残業でした。
朝7時にユニットに入ると、すでに利用者の影が見えました。
誰だろうと近づいていくと、そこにいたのは96歳の利用者でした。
お馴染みの自分のブログに出てくる96歳の利用者です笑。
<危なかったぁ>
「おはようございます!」
朝から96歳の利用者は元気です笑。
「誰か来るのを待ってたのよ!」
この言葉に自分は何か言われると直感しました汗。
「今朝は、花壇に水かけたの??」
96歳の利用者は先日花壇に職員と一緒に花を植えたので、利用期間中は気になっているようです。
自分はユニットに来たばかりだったので、この日はまだ水をかけてませんでした。
すると96歳の利用者は何かを思い出したように自分に話し始めました。
「私が水をかけるから、外に出して!」
ショートステイにはベランダがあります。
大きな窓を開ければ、ベランダに出ることができて花壇に水をかけることができます。
しかし段差があったり狭かったりするので、車椅子を使っている96歳の利用者は入ることも難しい状態です。
普段ならば職員が時間を見つけて水をかけています。
でも今回は何か言いたそうにしていました。
いつものことですが、何かあるとは思っていましたので傾聴してみました笑。
「実は昨日の朝にある職員さんが花壇に水をかけてくれたんだ」
「私はそれを見てびっくりした!」
「見てられなくて言ってやったんだ」
「花に水をかけないで!」って
ん?
どういうこと??
花に水をかけているのに水をかけないでって言った???
自分はその時には状況が掴めず、さらに傾聴していました。
「その職員さんは、上から水をかけていたんだ」
「だから、花に水をかけないでって言ったんだ」
「花に水をかけると枯れるよ」
この時、なんとなくわかりました笑。
96歳の利用者は咲いている花に水をかけないでって言っていたのです。
自分はやっと理解できました。
恥ずかしながら、また96歳の利用者に教えられました汗。
自分は危うく間違った水かけをするところでした汗。(危なかったぁ)
<シミュレーション>
96歳の利用者は花をとても大切にされている方で、入所時に自宅から花を時々持ってきてくれます。
施設でも先日花壇に花を植えてくれました。
前回の退所送迎の時から、ずっと気になっている様子でした。
それくらい花を大切にされています。
今日は96歳の利用者に水をかけてもらうことにしました。
普段は車椅子を使っているのですが、狭くて車椅子では入れないので、シルバーカー(歩行器のようなもの)を使って行きました。
96歳の利用者にシルバーカーで大丈夫かと伝えると、もうすでにどのようにして水をかけるのかをシミュレーションしていました笑。
「外に出たらブレーキ掛けてここに座って、根元に水をかけるんだ」
「花びらも散っているから掃除する」
「水は小さなジョウロを準備して!」
「大きいジョウロのに水を入れて置いといてくれたら、そこから私が水を汲むから」
年相応とはいえ、足腰が弱っているので椅子を持って行こうかと提案しましたが、もう聞く耳持ちません笑。
96歳の利用者を花壇へ誘導し、自分は他の利用者のケアや朝食の準備があるのでユニットに戻りました。
たまにベランダの様子を見かけると、とても楽しそうに花壇を手入れしていました笑。
その景色を見ていると、とても幸せな感覚でした。
自分は96歳の利用者に元気をもらいました。
あとは転ばないように願ってました笑。
<満面の笑み>
20分くらい経過した頃に96歳の利用者はベランダから出てきました。
「終わったよー!」
満面の笑みを浮かべながらニコニコしていました。
段差があるので自分はハラハラしながら駆けつけました汗。
その時、ベランダの花壇を見たときに自分は感動しました。
めちゃくちゃ綺麗なのです!
もう脱帽です笑。
頭が自然と下がりました。
土が固くなると水が入らないからと土も掘り返し、散った花びらやゴミまでも綺麗に掃除されていました。
普段からここまでできる自信はありませんが、綺麗にすることはできると反省しました。
またまた96歳の利用者に教えられました。
<若返った>
そして96歳の利用者もすごく喜んでいました。
「自分でもこんなに体が動くとは思ってなかった」
「好きなことができるって幸せだね」
目がキラキラと輝いていました。
本当に若返ったようにハツラツとしていました。
職員には任せられないと思ったのかもしれませんが、自分のやりたいことができたことにとても満足されていたのは良かったと思いました。
そして96歳の利用者は朝食を迎え、他の利用者に満足そうに花壇のことを語っていました。
<楽しむ>
自分は介護という仕事をしていて、本当に良かったと思っています。
介護をしていなければ、こんなにたくさんの高齢者には会えなかったことでしょう。
そしてこんなにたくさんのことを教えてもらえなかったことでしょう。
96歳の利用者も健康で長生きしてほしいですね。
健康を維持するためには、趣味や好きなことを楽しむということも必要だと思いました。
人生楽しいことばかりではないと思いますが、楽しむことはできると思います。
楽しむためにはリスクもあると思います。
96歳の利用者のように車椅子からシルバーカーに乗り換えるような決断も必要だと思います。
もちろん無理はしません。
96歳の利用者も無理をした訳ではありません。
でもチャレンジしたりリスクを怖がっていては花に触れることはできなかったことでしょう。
きっと96歳の利用者から手入れをしてもらった花たちも喜んでいることでしょう。
そしてその先にある喜びをイメージして考えて行動する。
大事なことですね。
自分は今日も夜勤です。
連勤に職員不足で体がボロボロです笑。
でも楽しいことを想像してその先にある喜びのために頑張ってみたいと思います。
そして無理せずに笑。
今日もご覧いただきありがとうございました。
また会いましょう。
継続は力なりと自分に言い聞かせる笑。