冷房争奪戦。

こんばんは。

 

今日は夜勤明けで帰宅後寝て起きてご飯食べての繰り返しでした笑。

夜勤明けは一日中眠いのですが、こんな時でも活動できることから始めていきます。

そして習慣になれば良いですね笑。

 

 

今日のテーマは「冷房争奪戦」について書いてみたいと思います。

 

自分の勤めている施設では、当たり前のように冷房が稼働しています。

 

出勤して施設に入ると涼しさを感じる季節になりました。

(外は暑いので寒暖差には注意ですね)

 

自分にとっては涼しいのですが、この時期に毎年のように問題になるのが「冷房による寒さ」の訴えが多くなります。

 

高齢になってくると代謝が悪くなったり、血行が悪くなったり、動くことが少なることで低体温や冷え性の方が見られます。

 

施設でも冷房による寒さを訴える利用者がいます。

 

しかし冷房を止めると今度は「暑い」と訴えてくる利用者が出てきます笑。

 

しかも自分の勤めている施設の冷房が細かい温度設定ができないので、電源ONとOFFで切り替えていくしかありません。

 

そうすると、毎年始まるのです!

 

「冷房のONOFF争奪戦」が!!

 

個室では個人に合わせることでなんとか対応できるのですが、リビングなどの共用スペースはそうはいきません。

 

利用者がそれぞれ個室から出てくるなり、

 

「今日はなんだか寒くないかい」

 

「冷房なんて体に悪いから要らないんだよ!」

 

と訴える利用者の言うとおりにしていると、

 

次に出てくる利用者から、

 

「なんでこんな暑い時期に冷房使わないんだ!」

 

熱中症になったらどうするの!」

 

と訴えられます笑。

 

それぞれ個性があって素晴らしいのですが、職員にとっては大変です汗。

 

寒いと言う利用者には厚着をしていただいたり、暑いという利用者には薄着になっていただいたりと、着る物まで調節が必要になります。

 

着る物も、これは嫌だとかなんで着なきゃならないんだとか、挙げ句の果てには面倒になり「もうリビングには行かない!」なんてこともあります汗。

 

全ての利用者にちょうど良い温度設定にできれば一番良いのでしょうが、それは難しいと思います。

 

冷房の性能がどこまで進化しているかわかりませんが、昔はオフィスでも冷房の近くにデスクのある人は寒くて厚着して仕事していたのを覚えています。

 

それと同じで、全員に快適な空間を提供するのは今の施設では難しいです涙。

 

そうすると「冷房のONOFF争奪戦」になります笑。

 

職員は毎日の天気や気温も要チェックです!

 

<マイ寒暖計>

ここで今日も96歳の利用者に登場していただきましょう笑。

 

96歳の利用者は以前のブログでティッシュボックスの空箱を捨てるのがもったいないと人形が座る椅子を作ったり、若い頃に建てた自宅に欠陥があり大家さんに子供を連れて自ら訴えに行ったり、とにかく話好きでアイデア豊富で行動力のある利用者です笑。

 

この96歳の利用者は冷房や暖房を使う時期になると「マイ寒暖計(今でいう温度計)」を自宅からショートステイ利用時に持ってきます。

 

そして、居室に設置します。

 

「私はこの寒暖計で25度がちょうどいいんだ」

 

「室温を25度にしてちょうだい」

 

こう言う小さなことですが、自分はこの96歳の利用者は本当にすごいと思います。

 

何がすごいかというと、数字で訴えてくるからです。

 

暑い、寒いではないんです。

 

正直、細かい温度調節ができないので大変なのですが、ここまで言われるとやるしかないです笑。

 

言い換えれば、わかりやすいので助かります笑。

 

ちなみに最近この96歳の利用者は、施設のベランダに自分で花の種を持ってきて植えました笑。

 

土のことや水のことなど、職員に細かく指示をして一緒に植えたそうです笑。

 

いろんなことを教えていただけるので、本当にありがたいです。

 

逆に細かすぎるのが玉に瑕ですが…笑。

 

<個性>

個人によって体感温度は違います。

 

高齢になれば尚更です。

 

それも個性として考えれば「その人らしさ」でもあります。

 

人それぞれ違います。

 

自分は冷房を付けるタイプですが、家族は冷房をつけないタイプです。

 

我が家でも実は冷房争奪戦が繰り広げられています笑。

 

でもお互いに相手のことを思いやることで争奪戦は収束します。

 

そこが家族の良いところでもあります笑。

 

<お互い様>

施設でも共同生活の場だからと気を遣ってくれる利用者もいます。

 

相手を思いやり、お互い様の精神で一緒に暮らしています。

 

相手が認知症で状況を理解していないと思えば気を遣って退いてくれたり、違う方法を考えてくれたり、本当に利用者には感謝です。

 

どうしても職員の立場上どちらかを選ぶことができないこともあります。

 

そんな時もお互い様と言いながら譲ってくれたりもします。

 

介護士は利用者を支える立場でありながらも、実はたくさん利用者に支えられています。

 

本当にいつもありがとうございます。

 

多くの利用者は、施設に来たくて来ている訳ではないと思います。

 

できることなら自宅で暮らしたいと思っているのは当たり前です。

 

それぞれ個人的な理由があり仕方なく施設に来ています。

 

だからこそ、お互い様の精神で相手を思いやることができるのかもしれません。

 

相手のことを思いやる心、大事ですね。

 

自分もマイ寒暖計持ち歩こうかな笑。

 

今日もご覧いただきありがとうございました。

また会いましょう。

継続は力なりと自分に言い聞かせる笑。