コミュニケーション。

こんにちは。

 

挨拶は大事ですね笑。

始まりはいつも挨拶から。

久しぶりの2連休なので楽しんでいきましょう!

 

 

今日のテーマは「コミュニケーション」について書いてみたいと思います。

 

先日、後輩の職員が利用者の対応に困っていました。

 

自分が通り掛かったときに、駆け寄って来てこう言ってきました。

 

「利用者の言ってることがわかりません!どうしたらいいんですか!」

 

しかも利用者本人にも聞こえるような声で。

 

利用者の元に行き、傾聴すると利用者は後輩職員を指差してこう言いました。

 

「あの態度は何だ!」

 

顔を真っ赤にして訴えてきました。

 

この利用者は、数日前に特別養護老人ホームに入所された方で、麻痺があり上手に話すことができません。

 

そして、ここに来る前の施設でも何か問題があり、自分の勤めている施設に来たようです。

 

このような言葉でのコミュニケーションが取りにくい利用者の場合は、筆談をしたり、コミュニケーションボードを使ったりして対応するのですか、この利用者はそれを嫌います。

 

利用者本人も身体が麻痺していることはわかっていて口が上手く開いていないこともわかっています。

 

筆談もコミュニケーションボードも上手に使えなかったトラウマがあるようです。

 

そんな利用者の前で何を話しているかわかりませんと言ってしまったので、本人は怒り出したのです。

 

ちなみに起こったときの言葉は興奮していて大きな声だったのでしっかりと聴き取れました笑。


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介護をしているといろんな利用者がいます。

 

わかりませんと言ってしまうのは簡単ですが、相手の気持ちを考えた行動ができるかがポイントになります。

 

この利用者の場合、傾聴するのが難しいですが、筆談もできないし、コミュニケーションボードも拒否されます。

 

こうなると会話が成り立ちません。

 

でも話していることが少しでもわかれば何とか訴えたいことはわかります。

 

傾聴を繰り返してキーワードを会話の中から見つけたり、その時の状況を予測することも大事なことです。

 

例えばトイレは食事の後の行動としては良くあることです。

 

食後に何か訴えていると思ったら、トイレを促してみるのも良いと思います。

 

トイレでなければ、歯磨きかもしれません。

 

ただ横になりたいのかもしれません。

 

お腹が痛いのかもしれません。

 

まだ入所して間もないので手探りではありますが、こういうところに日頃からの観察や情報が生きてきます。

 

「わかりません」と言いたいのもわかるのですが、わかろうとしなければ何も始まらないし相手も心を開いてくれません。


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ちなみに話すことが困難な利用者とのコミュニケーションの取り方として、「非言語的コミュニケーション」や「クローズドクエスチョン」というのがあります。

 

非言語的コミュニケーションとは、


ブリタニカ国際大百科事典 より


非言語的コミュニケーション
ひげんごてきコミュニケーション
nonverbal communication
ことば(音声言語)や文字を直接用いずに行なわれる情報伝達。表情や視線,身ぶり(→しぐさ),動作,声の質・抑揚,相手との距離,姿勢といった手段を用いる。ノンバーバル・コミュニケーション,ボディランゲージ,サイン言語,身ぶり言語ともいう。

 

クローズドクエスチョンとは、

 

デジタル大辞泉 より

クローズド‐クエスチョン(closed question)

回答を限定する質問。選択肢を用意して、その中から選ばせる質問。「はい」か「いいえ」を選ぶものや、「犬と猫ではどちらが好きか」といった質問など。

 

特に自分の場合は、身振り手振りのジェスチャーは有効だと思っています。

 

ただし常に利用者のことを観察してお互いに理解した上で使うのがベストだと思います。

(非言語的コミュニケーションでも、相手が理解できなければコミュニケーションにはなりませんので笑)

 

あと難聴の利用者もいるのですが、ジェスチャーは慣れてしまえば言葉より早く伝わります。

 

またクローズドクエスチョンは、口を上手に開けられない利用者や口数が少ない利用者に有効で、YESかNOかで答えてもらいます。

 

ときには「うなずく」か「首を振るか」だけでもコミュニケーションが取れます。


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介護は相手とのコミュニケーションの元に成り立っています。

 

それは言葉ではなく心です。

 

言葉がなくても伝わります。

 

家族を例えればわかりやすいと思います。

 

長く寄り添った夫婦や親子なら、何となく話さなくても行動がわかったりしますよね。

 

もちろん会話したり筆談したりコミュニケーションボードを使っていろんなことを話すのも大事です。困り事などは非言語的コミュニケーションやクローズドクエスチョンでは成り立ちません。

 

介護は身体で言うところの神経のように言葉がなくても伝わってきて行動できるようになることがベストですが、実際はそうも行きません。

 

でも利用者と真剣に向き合うことで、家族のような関係にはなれます。

 

そのとき言葉を超えた神経のような、かゆいところに手が届く存在になれるのかもしれませんね。

 

自分はこの2日間休みなので、家でやりたいことをやって過ごしているのですが、家族は自分が言葉にしなくても何をしているのか理解してくれているようです。

 

これを毎度説明していたら疲れちゃいますね笑。

 

そして利用者も同じです。

 

介護士が理解してくれないと、毎度説明するのが大変なんです。

 

家族ってほんとにありがたいです。

 

仕事でもプライベートでも、日頃からコミュニケーションを大切にしていきたいと思いました。


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今日もご覧いただきありがとうございました。

また会いましょう。

継続は力なりと自分に言い聞かせる笑。