こんばんは。
今日も仕事行ってきました笑。
職場から外に出た時の開放感が気持ち良かったです。
ご飯も食べたし、ブログ始めましょう笑。
さて今日のテーマは「帰宅願望」です。
実は今日仕事で利用者の帰宅願望に振り回されました笑。
その時の様子を書ける範囲で書いてみたいと思います。
たまには現場の状況も伝えていきます笑!
利用者Aさんはショートステイを利用されています。
今日10時に施設の送迎にて入所して、明日17時に家族の送迎で帰ります。
1泊2日のご利用です。
朝10時、自宅から施設に入所されました。
歩行状態が悪く転倒歴もある方です。杖で歩行しています。
話しが聞き取りにくい方で難聴です。右耳が少し聞こえます。
補聴器をつければ耳元でお話しすることで聞こえることもあります。
聞こえると理解して受け答えできます。
最近声掛けして伝えたことをすぐに忘れると家族から言われています。
他、健康状態には大きな問題はありません。
Aさんは入所後は落ち着いていました。
席に座り、職員にも他の利用者にも笑顔で対応する余裕がありました。
今日泊まる居室も理解されていてトイレにも自分で行きます。
お昼時間になり、食事もしっかりと食べていました。
歯磨きも自分でします。
大きな認知症の症状もなく、コミュニケーションを取るときに若干不安がある程度ですが、特に問題行動もありません。
そしてここから様子が変わってきます。
15時のおやつを食べてから2時間後、Aさんがソワソワと動き始めます。
そして居室に戻り、荷物をまとめ始めました。
Aさんに声がけします。
「Aさん、どうしましたか?」
するとAさんはこう言いました。
「5時(17時)に娘が迎えに来るから帰る準備してるんだ」
そして微かに聞こえる耳に職員が話しかけます。
「Aさん、帰るのは明日ですよ」
するとAさんは、
「そんなはずはない!あんたは嘘つきだ!」
こうなると職員の言うことは聞いてくれません。
荷物を持ってフロア内を歩き始めます。
歩行状態は良く無いので、付き添いが必要です。
Aさんはどうやら事務所を探しているようです。
事務所に伝えれば帰れると思っています。
途中すれ違いの看護師にも訴えています。
「娘に電話して今から迎えにくるように伝えてほしい」と。
Aさんは結局フロアを一周してきました。
歩行状態が悪い中でも荷物を抱えて歩いてきました。
これを3周繰り返しました。
そして夕食の時間です。
Aさんに食事を提供しても「食べない」の一点張りです。
周りでは他の利用者が夕食を食べています。
Aさんは混乱している様子で居室に戻っていきました。
見守りをしていると、そのままベッドに臥床しました。
Aさんも流石に疲れたのかもしれません。
20分くらい寝ていました。
そしてリビングに戻ってきました。
夕食を提供すると、お腹は空いていたのか少しずつ食べていました。
気づけば全量を食べていました。
夕食後の薬を問題なく服用し、様子は穏やかです。
夕食後も、リビングで過ごしていました。
帰宅願望は見られません。
1時間ほど経ち、Aさんは荷物を持って自ら居室に入っていきました。
トイレ、口腔ケアは拒否がありできませんでした。
Aさんはそのまま臥床しました。
リアルな現場の状況でした。
少しだけ解説すると、帰宅願望が現れたのが夕方から。
これは認知症の症状ではよくあることです。
「夕暮れ症候群」なんて言葉もあるくらいです。
職員が正直に明日帰ることを伝えても、なぜ今日帰れないのかを納得できないので、職員を嘘つきだと思い込んでいます。
しかし時間が経つにつれて忘れていきます。寝た後は帰宅願望はどこかに行ってしまいました。
うまく伝わると良いのですが、帰宅願望はこのように現れます。
そして、この文章ではAさんのことしか書いてませんが、この裏側では他の利用者にもこの帰宅願望は移っていました。
Aさんが「今日帰る!」と大きな声で訴えれば、それを聞いた他の利用者も「私も帰る」と訴えてきます。
こうなると全体の空気を変えて、Aさんを落ち着かせないと、ずっと繰り返します。永久ループです笑。
職員はAさんの対応のほかに他の利用者の対応もしなければなりません。
職員一人では大変です。
これが介護現場のリアルなところです。
少しでも伝われば嬉しいです。
そして今後も介護現場のリアルなところを伝えていくことで、介護のことを少しでも理解していただけたら嬉しいです。
今日もご覧いただきありがとうございました。
また会いましょう。
継続は力なりと自分に言い聞かせる笑。