こんばんは。
久しぶりの休みなので水を得た魚のように、はしゃいでます笑。
今日は勉強も運動もブログもできて最高ですね!
ちょっと眠いですが、寝るのは夜で良いと自分に言い聞かせてます笑。
しっかり食べて、やることやって、ゆっくり休む。
これでいいのだ笑。
今日のテーマは「相手への配慮」について書いてみたいと思います。
介護をしていると、どうしても避けられないことがあります。
それは利用者の死です。
人は誰だっていつかは死ぬ。
そういうレベルではなく、介護施設に来ている利用者は75歳以上の後期高齢者であり、認知症や病気などを患っている方々です。
80歳の利用者もいますが、ほとんどは90歳以上の後期高齢者です。
先日の自分のブログでも書きましたが、今月100歳の誕生日を迎えた利用者もいます。
長生きしてもらえたらそれに越したことはないのですが、やはり90歳から100歳くらいになってくると、どうしても死を考えなければなりません。
ちなみに死があるから介護は大変とか嫌だとかそういうことではないのです。
高齢者介護は人生の終盤から死(人によっては直前)までお世話できる仕事です。
利用者によっていろんなことがあります。
そんな人生の一部分に関われる素晴らしい仕事です。
<転倒から入院そして死>
今朝の新聞の訃報欄に以前お世話になった利用者の名前が書いてありました。
この利用者は、ショートステイで週末をメインに利用されていました。
手足が年相応に力が入らなくなっていて、シルバーカーを使って歩行したり、飲み物の蓋が開けられなくて介助したりしていました。
認知症もなく、自分はこの利用者とたくさん会話しました。
そして、お互いに尊敬していました。
3ヶ月ほど前に自宅で転倒し、入院したということを聞きました。
それからはショートステイの利用は無くなりました。
自分はなかなか退院してこないことを心配していました。
高齢者にとって骨折は致命傷にもつながります。
歩行できなくなったり、体を動かすことができなくなると、生きる意欲もなくなります。
特に今まで元気だった方は、突然のベッドでの寝たきり生活は体が弱る原因になります。
この利用者もきっと退院することなく病院で亡くなったのでしょう。
できれば退院してまた元気にショートステイで会いたかったです。
そして、いろんな話をして盛り上がりたかったです。
この利用者は自分の介護人生の中で、本当にいろんなことを教わった先生のうちの1人です。
残念ですが、悔やんでも仕方ないので、今は感謝しかありません。
<相手への配慮>
この利用者との思い出の一つに、クレームがあります。
クレームと言っても、この利用者は悪口を言うような利用者ではありませんでした。
ショートステイのことを考えてのクレームでした。
ショートステイが模様替えをした時のこと。
この利用者が利用中に使っていた本棚が片付けられていました。
理由は古くて見た目も悪く、汚いから捨てると言うことでした。
そんなある日、この利用者から呼び止められました。
そしてこんなことを言われました。
「目の前にあった本棚どうして片付けたの?」
「私はあの本棚にある本を楽しみにここに来てるんだから、なくなると寂しいの」
「〇〇さん(他の利用者)もきっと困ると思うよ」
「見た目なんて古くたっていいんだから、その場所に中身の本を戻して欲しい」
「でも本棚を捨てた職員が悪いとは言わないで」
「私が勝手に言っていると上司に伝えて」
「せっかく綺麗にしてくれた職員の方に申し訳ないから」
「私が勝手に言っていると伝えて」
「あなただから話すのよ」
「お願いします」
自分は今でもこの時のことを覚えています。
そして「利用者からのクレーム」という形にはなりましたが上司に報告し、場所は変わりましたが古い本は戻ることになりました。
この後、この利用者に本棚と本のことを報告したときに、とても喜んでいました。
他の利用者や職員のことまで気を遣ってくれる素晴らしい利用者でした。
<感謝>
自分はこの利用者のおかげでショートステイで働く楽しみを覚えました。
この利用者と死について話し合ったこともありました。
90歳になり、頭が回らなくなってきたこと、身体が思うように動かなくなってきていること、いろんなことにやる気がなくなり、もう死んだ方が楽だということ。
でもその度に励まし合い、そして最後には「よし頑張ってみる」、「あなたの言うとおりだ!」と笑顔になる利用者を見て、自分も元気をもらいました。
他の利用者からも人気があり、みんなの会話の架け橋をしてくれるような存在でした。
思い出は尽きませんが、こんなに早く亡くなるとは思っていませんでした。
出会えたことに感謝します。
一緒に介護施設で生活できたこと、この利用者の人生に少しでも関わることができたことを光栄に思います。
そしてこの経験を必ず生かしていきたいと思います。
<死んでも悔いはない>
自分も歳を取り後期高齢者になったときには、相手に配慮できる素晴らしい老人になりたいですね。
若者といつまでも仲良く会話できるような、そんな老人になりたいです。
歳を取ればいずれ身体が動かなくなってきます。
そして、いつ何が起こるかわかりません。
この利用者との会話での結論です。
今を大切に生きていくこと。
生きている意味があること。
感謝すること。
きっと大事なことですね。
そしてやるべきことはやってきたと、死んでも悔いはないと、この利用者のように胸を張って言えるような人になりたいですね。
相手への配慮が素晴らしい方でした。
ありがとうございました。
今日もご覧いただきありがとうございました。
また会いましょう。
継続は力なりと自分に言い聞かせる笑。