こんばんは。
風邪引きました涙。
久しぶりに引いたので、辛かったですね。
そして月末までの11連勤継続中。
体は正直ですね笑。
さて今日のテーマは「医師の判断」について書いてみたいと思います。
昨日は夜勤だったのですが、最近2人体制になりとても楽になりました。
楽になったと言っても、暇という訳ではありませんよ笑。
今までが忙しくて異常だったと気がつくほど楽になったというだけで、仕事の内容は変わりません。
夜勤が楽になったのは、2人体制になったこともあるのですが、薬による効果も大きいと思います。
今までは自分のブログにも書いたことのある特養の利用者が、夜間帯に大声を出したり、暴れたり、コールを頻回したり、無理に移動しようとしたりするので、とにかく夜勤者にとってリスクが高かったです。
この利用者に精神薬が処方されたことで、最近は穏やかになり夜間も時々コールが頻回することはありますが、以前の態度に比べたら問題にならないくらいです。
ちなみに薬に関する身体拘束として、ドラッグロックという言葉があります。
ドラッグロックとは、簡単にいうと薬物の過剰投与や不適切投与を行うことにより、利用者の行動を制御することです。
この利用者にも精神薬を投与する前は、ドラッグロックになるのではと言っていた職員もいましたが、利用者本人の為になっていると自分は思っています。
薬を使って認知症の症状を落ち着かせることも必要な手段だと自分は思います。
もちろんいずれは薬を服用しなくても落ち着かれる状況になることが理想です。
それまで様子観察しながら経過を見ていくことが必要です。
そして、この利用者が良い効果をもたらしたことで、他の利用者にも精神薬が処方されるようになってきました。
ここだけで判断するとそんなに薬使って大丈夫なの?と危ない気もすると思うのですが、それだけ今までが異常だったと自分は思います。
暴れる利用者、徘徊する利用者、叫び出す利用者、棒で鉄柵を定期的に叩く利用者など、夜間1人でこれらの対応をしていくのは正直厳しかったです。
他の利用者と対応が重なったときに、どうやってリスクを回避するか、どちらを優先するのか、他にもコールがなったらどうしよう…など、いつも1人でハラハラしていました。
それまでの夜勤では良い介護を考える前に、いかに早く終わらせてその夜を安全に無事に終えるかという措置的な介護になっていたと思います。
それくらい1人の夜勤は大変でした。
2人夜勤体制になったこと、精神薬を使うようになったことで今は少し余裕も出てきました。
今までの苦労が嘘のように思えてきます。
ここで自分が言いたいのは、なぜもっと早くこのような対応ができなかったのかということです。
夜間2人体制ももっと早く対応して欲しかったのですが、やはり精神薬の処方がとても大きいと思います。
薬を上手に使うことは利用者にとってもメリットはあると思います。
もちろんしっかりとした医師の診断と経過観察は大事です。
暴れるのも認知症だから当たり前などといった判断は、今となっては浅はかだったと思います。
やはり、病気に対して薬を使わないという手段は難しいと思います。
「認知症だから介護の力でなんとかできる」
「暴れることは認知症の周辺症状だから介護士の対応が影響している」
「介護士の対応を改めれば改善できる」
今まではこんな感じでした。
しかし、頑張っても頑張っても症状は改善されず、職員は次々と疲弊し、休む職員が多くなってきました。
そうすると、残された職員が休んだ職員のカバーをすることで、また疲弊していきます。
復帰するとまた休む。
もしくは休めない。
これを繰り返します。
負のループです。
(この頃は思い出したくないですね涙)
認知症も病気です。
風邪を引いた時に風邪薬があると自分はとても楽になります。
ある程度は薬に頼ることも必要な時はあると思います。
もちろん、薬なんて使わないに越したことはありません。
薬には副作用がありますので。
でも、薬を使うことでみんなが楽になる。
家族だって楽になる事もあると思います。
ドラッグロックにならないような配慮は必要ですが、過剰投与や不適切投与にならないように気をつけながら使用することも病気に対するケアの一つだと思います。
良い薬もどんどん増えています。
だからと言って、薬に依存しないようにする事も必要です。
なんでも薬で解決しようと考えない事です。
認知症の周辺症状は環境からも影響を受けると言われていることは事実です。
環境が変われば、暴れることもなくなるかもしれません。
薬を使わなくても落ち着くケースもあります。
なので利用者のアセスメントは大事になります。
利用者の症状をしっかりとアセスメントして、利用者にとって何が必要なのか、どんな対応が合っているのかをしっかりと判断していかなければいけません。
アセスメントには、生物心理社会モデルがあります。
生物(医療)的な面や心理(例えば認知症の周辺症状)的な面、社会(環境)的な面を合わせて考えていかなければいけません。
生物的な面だけで判断して、認知症は病気だから薬で治しましょうということではありません。
しっかりと、心理(周辺症状)や環境からも考えていくことが必要になります。
こうやって考えた末に薬を使うということも判断の一つになるということです。
医師の診断が判断基準にとっては一番大きいところだとは思いますが、専門職や介護士、看護師の判断もしっかりと受け入れる体制作りは大事だと思います。
ちなみに、数ヶ月前に施設の精神科の医師が変わりました。
医師の診断(判断)は大きな影響力があります。
施設の考え方も変わっていきます。
今の時代、セカンドオピニオンという考え方もあります。
自分の勤めている施設の専門医は内科、精神科、皮膚科、歯科があります。
各専門医は1人ずつです。
それぞれの医師の考え方一つで、方向性が決まります。
医師の考え方一つで介護の内容も変わってきます。
治療の方向性も変わります。
自分に合った医者に巡り合うことって大事ですね。
自分で判断できるうちは、医者を選ぶ事もできると思います。
しかし、後期高齢者や認知症などの病気になると、医師を選ぶ判断もできなくなります。
今のうちに自分に合った医師に出会っておくことも必要だと感じました。
自分は今の時点では近所の町医者が主治医です。
特に大きな病気もしたことが無いので、主治医なんて考えたこともなかったというのが本当のところです。
何が正しいかはまだ分かりませんが、介護をしていて医師の判断の大切さを感じる今日この頃でした。
季節の変わり目です。
皆様も体調にはくれぐれもご留意ください。
健康じゃないと楽しめませんから笑。
風邪を引いて身に滲みました苦笑。
自分も早く治さないと。
明日は早番なので、早起き頑張ります笑!
今日もご覧いただきありがとうございました。
また会いましょう。
継続は力なりと自分に言い聞かせる笑。