この度の令和6年能登半島地震により、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災者とご家族並びに関係者の皆様に対し、心よりお見舞い申し上げます。
まずは新年一発目。
皆様、明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い致します。
自分は年末年始関係なく、働いております!
やっと通常営業に戻りました笑。
自分の勤めている施設では、インフル、コロナのウイルス感染者も居て、感染対策に追われています。
N95マスクを着けながらの介護は息苦しくてキツいです涙。
地震に航空機事故と新年早々からの悲報に驚きました。
なぜ、1月1日?
また11?
これは偶然なのかとゾッとしました。
今年も今できることからコツコツと積み上げて行きたいと思います。
そして健康第一で頑張りましょう!
今日のテーマは「上を向いて歩こう」について書いてみたいと思います。
目次
<早々に>
自分の勤めている介護施設の正月は、おせち料理が提供されます。
と言っても、高齢者が食べやすいようなメニューになっています。
利用者によっては「当たり」「ハズレ」があるようです。
そして今年の96歳の利用者は年末年始、そして今日も施設で過ごしています。
家族の体調不良が理由でロングショート(長い利用のショートステイ)になっています。
ロングショートになると、どうしても不満が出てきます苦笑。
自分は昨日、夜勤明けでショートステイで残業したのですが、96歳の利用者が何となく元気がなさそうな顔で居室から出てきました。
「やることがなくて何しようか考えてるんだ」
もう20日以上利用していると、計画していた創作物も作り終えてしまい、材料も無くなってしまったようです。
朝食後も早々に居室に帰ってしまいました。
自分は今困っている課題を96歳の利用者に何気なく遠回しに相談してみました。
それは、昨年からの課題でもある「無視」についてです。
実は、先日から親友の長期利用者から無視されている利用者がショートステイに来ています。
そして利用して早々に、親友と思っている長期利用者から無視されているようで、一昨日も職員の前で理由が分からず泣いていたそうです悲。
しかも、周囲を巻き込んで、みんなで無視するようになったようです。
さらに、「あっち行って!」と除外までされているとの申し送りもありました。
同じ空間から2人の距離を空けることは容易いのですが、それでは無視されている利用者は納得できません。
ただし、無理に引き合わせることも良い結果には繋がらないことは見えています。
自分は認知症であっても無くても、同じ空間で過ごしてもらうことが一番だと考えています。
ここは介護施設なので。
まさにノーマライゼーションです。
でも、人権侵害になってしまっては、長期利用者も納得できないと思います。
この課題は、正直答えが見えなくなって来ました。
相談員とも話をしていますが、今のところ「ケアマネに報告して検討する」という何だかモヤモヤした結果になっています。
何か解決策はないかと考えているときに、思い出したのがもう1人の長期利用者である96歳の利用者です。
<ボーッと>
朝食後、96歳の利用者の居室に行ってみました。
すると、暇そうにテレビを見ていました。
「おう、何しに来た?」
言葉には、やる気がありません笑。
そして自分は96歳の利用者に最近のショートステイの様子を聞いてみました。
すると、思いがけないことがわかりました。
親友を無視している長期利用者は、他の利用者から嫌われていることがわかりました。
ただ、明らかに無視したり嫌ったりは皆さん大人なのでしていないそうです笑。
最近いろんなことがあり、ショートステイの雰囲気が悪かったそうです。
長期利用者が親友の利用者を無視していることも96歳の利用者にはお見通しでした笑。
何と無くわかっていたそうです。
無視なんかしてるから、みんなから嫌われるんだと言ってました。
ここでさらに課題が追加されることになりました。
長期利用者が親友の利用者を無視することで、その状況を感じた周りの利用者も気を使い、話ができず、ショートステイの雰囲気が悪くなっているということです。
このままでは少なからず長期利用者が居る限り、この課題は解決しません。
でも、そんな簡単に帰ってもらうこともできません。
自分はさらなる課題に「困った」と夜勤明けでボーッとしながら、ショートステイを眺めながら考えていました。
そんな時に、今日から利用する方が送迎されて来ました。
<ムードメーカー>
自分は眠い目を擦りながら、冴えない頭で今来たばかりの利用者の元へ挨拶に行きました。
この利用者は、認知症はないのですが麻痺があり、寝たきりで生活しています。
嚥下もスムーズにできないので、お昼とおやつ以外は経管栄養で食事をしています。
年齢は84歳でショートステイの利用者の中では、比較的若い方です。
そして、この利用者はとにかく明るい方でムードメーカー的な存在です。
話し方に特徴があり、必ず「〜だよっ!」と語尾につけます。
しかもとても感情豊かな方で、いろんな場面で職員を和ませてくれます。
今回は施設からクリスマスにプレゼントした靴下を履いて来てくれました。
それを嬉しそうに職員に自慢していました。
職員はそれだけで癒されます。
こういう場面は介護やってて良かったと思う瞬間です。
<大切なことを忘れていた>
84歳の利用者に癒されながら、そろそろ帰ろうかと思った時、大切なものが見えて来ました。
(あ…この感覚。忘れてた)
そうです。
楽しむことを忘れていました。
これは本当に良くないことなのですが、忙しいと楽しむことを忘れてしまいます。
自分では何度も何度も楽しむことは大事だと思っているのに忘れてしまう。
反省です。
そして、今回の課題もここがポイントだと思いました。
つい利用者の問題にしていましたが、この課題は利用者の問題ではないのです。
長期利用者だろうが、96歳の利用者だろうが、寝たきりの利用者だろうが、無視されようが、嫌いだろうが、みんな同じなんです。
この施設の中ではみんな同じ利用者なんです。
そして、みんなで同じ場所で過ごすためにどうしたら良いかではなく、みんなで同じ場所で過ごすのです。
84歳の利用者は寝たきりです。
リビングには体の負担も考慮して、お昼の食事の時だけ出てきます。
それでも、こんなに楽しんでくれています。
そして、みんなから愛されています。
これでいいんです!
マイナスだってプラスに変えればいいんです!
人にはそれぞれ事情があります。
特に高齢者は、身体が弱ってきたり、動きが鈍くなったり、痛くなったりします。
そんな状態でも楽しんでいる利用者もいます。
そんな状態も受け入れることも大事なんです。
それらを受け入れた上でどのように過ごしていくか、楽しんでいくか。
きっと原点はそこだと思います。
そして、笑顔の人の周りには人が集まります。
明るい笑顔の人を見ていると何だか笑顔になります。
こういう雰囲気を作れる人はすごいと思います。
まさにムードメーカーです。
84歳の利用者が来て、ショートステイの空気は一気に明るくなりました。
<上を向いて歩こう>
自分は課題に向き合いすぎて、脱線していました。
周りが見えていなかったと言った方が正しいですね。
悩んでいたのかもしれません。
悩んでしまったら、アウトですね。
悩んでないで、考えないと。
自分のできることから始めればいい。
考えればわかることです。
84歳の利用者が教えてくれました。
ムードメーカーになればいい。
課題を考えているようで、考えてませんでした。
悩んでいる時間は無駄です。
以前書いたブログのことを思い出しました。
特養で寝たきりの利用者も言ってました。
「私は悩みなんて無い」って。
その答えは分かりませんでしたが、今思えば悩んでないで考えろってことだったのかもしれませんね。
考えると行動したくなります。
悩んでいると行動できません。
早速、明日から実行してみます。
そして、また課題が見えてきたら考えて、実行します。
悩んでしまうのは、自分の悪い癖です。
そうやって今までも先に進めなかったことがたくさんありました。
自分を信じること、そして、これは自分との戦いです。
悩むな、自分!
今年は下を向かずに、「上を向いて歩こう」と思います。
そして皆様が健康で幸せでありますように。
本年もどうぞ宜しくお願い致します!
今日もご覧いただきありがとうございました。
また会いましょう。
継続は力なりと自分に言い聞かせる笑。