こんばんは。
最近は1週間ペースで記事を書くようになりました。
これは無理をしないための自分に合ったペースだと思います。
どうしても今は仕事が忙しく、仕事の手を抜きたくないのでしかたいと言うのが本音です。
でもブログをやめるつもりはないので、少しずつでも更新していきたいです。
そして、仕事も落ち着く時が必ず来ると思いますので、その時まで少しづつ、無理せずに続けていきたいと思います。
それまでは、やるしかないです。
継続は力なり。
さて今日のテーマは「親孝行」について書いてみたいと思います。
先日、ショートステイの利用者が特養に入居されました。
この利用者は、以前自分のブログでも書いたことのある99歳の利用者です。
3年以上はショートステイを利用されていたと思います。
デイサービスも併用して利用されていたので、施設では有名人です笑。
そんな99歳の利用者も2ヶ月ほど前、ショートステイ利用中に高熱が出た日がありました。
この日を境に、歩行が困難になり、車椅子生活となってしまいました。
食事も食べこぼしが多くなり、嚥下もだいぶ辛そうで飲み込むのも時間が掛かっていました。
高熱が出る前までは、なんとかトイレにも自分で行ったり、時には行けずにベッドでしていたこともありましたが、ここまでADLが落ちてはいませんでした。
ショートステイは在宅介護の延長線上に当たる為、在宅での介護ができる前提での利用になります。(ロングショートステイは例外として)
なので、ここまでADLが下がってしまうと、家族は自宅で介護するのが大変になってしまいます。
そこで、99歳の利用者の家族は、慣れ親しんだ介護施設に入居させたいとの希望でこのまま自分の勤めている施設の特養に申し込みをすることになりました。
特養に入居するには要介護度3以上の判定が必要になります。
99歳の利用者はこの時点では、要介護度2でした。
しかし、ここまでADLが落ちてしまったことを考慮すると、間違いなく要介護度3は付くだろうと予想はできました。
要介護度の認定を進めながら、特養に入居する方向で話しを進めることとなりました。
介護認定の結果が出るまでは、少し長めのショートステイ利用となりました。
初めのうちは、食事もうまくできず、トイレにも行こうとせず、食事介助をしてやっと食べていたくらい落ちていました。
正直、99歳という超高齢であるので、このまま看取りということもあり得ると職員の間では話になっていました。
そんな覚悟をしながら一生懸命、今までお世話になった思いも込めて、介護をしているとある日を境に様子が変わってきました。
食事を自分で食べれるようになったのです。
この回復力の速さは、正直驚きました。
99歳で落ちるどころか回復するなんて、今まで何人もの利用者を見てきましたが、びっくりしました。
歩行まではできませんでしたが、車椅子から立ち上がりトイレに行こうとする姿勢は以前の状態を思わせるほどの回復力でした。
そんなこんなで、軽度の認知症ではあるものの、会話も楽しめる程に回復しました。
元気になってくると、だんだん帰宅願望が出てきました。
車椅子から立ち上がり、そして帰ろうとする。
入所して10日以上は経っているのに、なぜまだ帰れないのか不思議に思っていたと思います。
ここまで回復したのですから、それは帰りたいですよね。
今までの生活に戻りたいですよね。
しかし、家族は今後のことも考え、特養に入居することを決めました。
本人は少しづつ回復しているものの、家族も高齢になっていることから、自宅では99歳の利用者を介護していくのは難しいと、これを機に判断したそうです。
そして、特養に空床(空き部屋)が出たことで、とりあえず要介護認定を待たずにショートステイ利用という形で入居することが決まりました。
要するに特養の居室が確保されました。
特養に入居するには、空き部屋がないと入れないので、こういったタイミングを外すとなかなか入居するのが難しくなります。
そして、今回はずっとデイサービスから利用されていたこともあり、いわゆるお得意様ということで優先されて入居の手配もできたのだと思います。
ここまでは、施設と家族との話になりますが、99歳の利用者にとってはまさか特養に入居することになっているとは思ってもいなかったことでしょう。
ショートステイを退所後、数日が経ち、特養に入居する日が来ました。
99歳の利用者は、いつものようにショートステイを利用するように送迎車に揺られながら、施設に到着しました。
しかし、ここからはいつもとは違います。
99歳の利用者の入居するフロアがショートステイとは違っていたからです。
ショートステイとは違うフロアに着いた途端、異変に気づきました。
「いつもと違うなぁ…」
すると、99歳の利用者は何かを感じたのでしょうか。
突然、涙を流していました。
「私は帰りたい!」
「嫌だ!」
エレベータの前で、泣き叫んでいました。
相談員から宥められた99歳の利用者は、特養の居室を案内されるようにして、静かに去っていきました。
この光景を見て、涙を浮かべるショートステイの職員もいました。
特養に入居するということは、基本的にはここで残りの人生を暮らすことになります。
もう自宅に帰ることは、ほぼ無いでしょう。
99歳の利用者は、ある程度は家族から聞いていたと思います。
永遠の別れではありませんが、きっと寂しかったと思います。
でも、これが現実です。
その後、要介護認定の結果が4となり、正式に特養への入居が決まりました。
自分は特養の職員に現状を伝え、今後のことをお願いすることしかできませんが、これからも99歳の利用者が笑顔で楽しい余生を送っていただけることを心から願っております。
しばらくは特養の環境に慣れるまで大変だと思いますが、慣れた頃にまた会いにいきたいと思います。
そして、今までありがとうございました。
この経験を必ず次の利用者に繋げたいと思います。
仕事ではあるものの、やはり別れは辛いものです。
しかし、ショートステイで働いている以上、またこのような場面はあることでしょう。
別れは突然やってきます。
高齢者なら尚更いつ別れが訪れるか、わかりません。
後先のことを考えるより、今を楽しむことが一番大事だと思います。
そして、家族なら親孝行できるときにしましょう。
「親孝行したいときには親はなし」
特養に入居したからあとは施設にお任せではなく、ぜひ家族にはこれからも家族の一員として関わって行ってほしいと思います。
面会も以前よりはできるようになってきているので、ぜひ直接会って会話していただきたいです。
何よりも家族が一番です。
悲しいですが、介護士は家族には敵いません。
これからもよろしくお願いします。
さて、明日は早番です!
早起きは三文の徳!
頭切り替えて頑張りましょう!
おやすみなさい。
今日もご覧いただきありがとうございました。
また会いましょう。
継続は力なりと自分に言い聞かせる笑。